ボイストレーニングで今すぐやるべきこと
先日2ヶ月ぶりとなる、
トライアルレッスンを開催しました。
今回の参加者の皆様はとても優秀で、
すでに現状打開のためには、
「無駄な力を抜かないといけない!!」
ということをすでに深く理解されていてのご参加でした。
なぜ優秀かと言いますと、
自分に無駄な力が入っている・・・ことに
多くの方は気づいていないからです。
なので通常のトライアルレッスンでは、
「ほら、こんなに無駄な力が入ってますよ。」
「ここにも、ここにも、ここにも」って感じで、
力が入りすぎている、頑張りすぎていることに気づいてもらいます。
皆さん驚かれたり、ショックを受けられたりする訳です。
そして、力を抜いてもらって、
「ほら、力を抜いた方がいい声になりますよね」って、
一緒に体験してもらいます。
初めてのことですし、しかも限られた時間なので、
自分のこととして違いがよく分からないという方もいらっしゃいます。
そんな方でも他の参加者の声の違いは分かるんですね。
力を抜いた方がいい声になっている・・・と。
なので自分のこととして実感はなくても、
自分以外の参加者の変化で納得できます。
今回の参加者は
無駄な力が入っているという自覚はある
↓
でも、どうやってその力を抜いたらいいか分からない
いつもよりワンランク上の状態でした。
力の入り方は人それぞれなので、
お一人お一人に適した方法があります。
一つ共通していることは、
力を抜くということはとても大変な作業だということです。
スイッチをONとOFFに切り替えるように、
一瞬で切り替わらないのががもどかしいところです。
なので、これから本格的に練習をしようと考えている方は、
無駄な力を入れない方法で取り組んでください。
まず、ボイストレーニングで今すぐやらなければならないことは、
”無駄な力を抜くこと”です。
すでに無理して声を出しているという自覚がある方は、
今すぐそこから脱出することをお勧めします。
その力み癖が根深くなればなるほど、
染み付けば染み付くほど、
力を抜くことが難しくなるからです。
無駄な力を入れて声を出す癖は一瞬で身につきます。
でもその癖を直そうと思うととてつもない苦労が待っています。
実は私のレッスンの8割は
力を抜くこと、リラックスすることに費やします。
声を出すこと、歌うこととは、
とてもシンプルで楽で心地良いものなんです。
声を出すこと、歌うこととに苦痛を感じているとしたら、
無駄な力によって発声が複雑になっている証拠です。
絡まった糸を丁寧にほどいてあげれば、
誰でもとても楽に声が出せて心地良くなっていきます。
そんなことを頭の片隅にでもインプットしておいていただいて、
今後の練習方法の参考にしてもらえれば嬉しいです。