ボイストレーニング 練習時間

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本日はボイストレーニングの練習時間について お伝えしたいと思います。   前回はレッスンで伸びる人の資質についてお伝えしました。   このブログでも度々お伝えしていますが、 練習時間はとても気になるところだと思います。   歌の練習は、 時間ではなく【質】が大事でしたね。   先日のレッスンでのこと。 その前の時に比べ明らかに声がでない方がいらっしゃいました。   声は体調などにも影響を受けますし、 初心者はまだ発声が安定していないので、 日によって良かったり悪かったりと変化があります。   不調が続くと問題なので、その場合はお話しますが、 たまたま1回調子が悪い程度は神経質に取り扱いません。   この時は、本人も全然声が出ていないことに気づいていたらしく、 レッスンが終わって納得できないようで、   「昨日8時間練習したんです!!」と訴えてきました。   その日のレッスンに向けて 本人なりに頑張って練習してきたのだと思います。   練習は時間ではなく【質】だと説明しても、 たくさん練習したんだから上手くなってないとおかしい・・・ という思い込みが強過ぎて理解出来ない状態。   今日レッスンしたように練習できていた?と聞いても ちゃんとやっていると言い張る。   その練習が効果的にできていたのなら、 今日最初から声がでないのはおかしいですよね?と質問してみても、 8時間練習した!!の一点張り。   練習し過ぎて喉が疲れている可能性を指摘しても、 本人は特に喉の疲れは感じていないようで、 休憩も挟んで気をつけたというのです。 (自覚がなくても喉が疲れていることは十分に有り得ます。)   実際声が出ていないので、 風邪やアレルギーの影響がないのであれば、 正しく練習できていないことは明白です。   本当に正しくできていたら、長時間歌っても、 声は艶やかになっているはずなんです。   「やっぱり練習すると声が(いい意味で)違いますね〜」と なるはずなんです。   実は少し前のレッスンで、とても良い声が、 本人も驚く広い音域ででるようになりとても喜んでいました。   ここでよくある落とし穴なのですが、 良い声がでていたのは偶然ではなく、 無駄な力が抜けていたからなのです。 ↑ ↑ ↑ ここが重要   自分でもテンションが上がるような結果が出た時、 嬉しくてついつい張り切って歌ってしまいます。   それはよく分かります。 歌うことが楽しくて仕方ないはずですから。   でもその張り切って歌うことが、 知らず知らずのうちに力みに繋がってしまうのです。   その結果、発声を崩してしまい、 あれ?あの時は調子良かったのに・・・となるのです。   発声が違っているのですが、本人が気づいていないだけで、 まだその段階にいるということなのです。   そう言う僅かな(または明らかな)違いに気づけるようになり、 自分で修正できるようになるまで上達していただければ解決されます。   ボイストレーニングはやってみると 思っている以上に意外と奥深かったりします。