ボイストレーニング 滑らかに歌う
本日は、ボイストレーニング 滑らかに歌う
いつかはそんな風に歌えるようになりたいですよね。
前回「頑張って練習しているのになかなか喉の力が抜けない」という
メルマガ読者の方からのメールを紹介いたしました。
本日はそれに関連して、
レッスン生のエピソードをご紹介したいと思います。
長いことレッスンに通って来てくださっている方で、
もう何年もボイストレーニングをしています。
レッスンを始めた頃はあまりに喉の締まりがひどく、
どれだけ力んでいるんだ・・・と驚くほど首の筋が浮き出ていて、
このまま歌い続けさせたら気絶するのではないかと心配になる歌い方でした。
ご本人は歌っているつもりでも、
もうこれは歌ではない別の何か。
どこで覚えてしまったのか、
こんな頑固な締め癖、力み癖も少しずつ緩和させ、
いまでは随分良くなってきました。
まだ所々喉が締まったり、無駄な力が入りますが、
歌らしくなってきて、ご本人も随分楽に歌えるようになったとおっしゃっています。
先週末にボイストレーニングをしていたら、
いつになく、チェストボイスもファルセットも滑らかに声がでていました。
なので、その事をお伝えすると、
ご本人曰く、
「先週1週間、仕事がもの凄く忙しかったので疲れ果てていて、
力を入れたくても入らない。」とのことでした。
「そもそも力は入れなくていいので、その感じを覚えてくださいね〜。」
と言うと、
「それがなかなかできない・・・」そうです。
随分無駄な力が抜けて、喉も緩んできましたが、
【歌う】=【全身に力を入れる】
という呪縛から完全に解き放たれたいないようです。
力が入っているから抜かなければ・・・
喉が締まっているからゆるめなければ・・・と分かっている部分と、
過去の習慣、経験で、
歌は力を入れて頑張らないと声が出ないという
強い思い込みの狭間で揺れているんですね。
その思い込みをスパッと捨てられるかどうかが
上達を速める重要な点だったりします。
人それぞれ受け入れられる量・速度というものがありますので、
お一人お一人心地よいペースで進まれるのがいいと思います。
ただ癖がひどくなればなるほど、
癖を直すのに苦労するようにはなります。
あまりひどくなる前にご自身の発声を点検し、
悪い癖があれば早めに手を打たれることをお薦めします。
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