ボイストレーニングと腹式呼吸
本日は、ボイストレーニングと腹式呼吸についてです。
昨日、とあるコーラスグループの指導をしてきました。
そこで受けたご質問をご紹介します。
前回もお話ししたブレスに関してです。
「息は肺に吸い込むんですか？お腹に吸い込むんですか？」
「腹式呼吸をした方がいいんですよね？」など・・・
約１時間かけて、リラックスして息をなめらかに循環させれば、
少しで十分足りるというボイストレーニングをじっくり行ったあとに出た質問。
今まで何をやっていたのでしょうか？
と心の中でガックリしましたが、
実はこのパターンはよくあります。
それほど皆さんの中に、
息は頑張って吸う、頑張って吐くというイメージが根深いという証拠なんですね。
でも何の根拠もなく信じ込まされているだけ・・・
ということにも気づいていない。
１回や２回体験したくらいでは身体の感覚として身に付かないだけでなく、
頭で理屈としても受け入れられていないということなんですね。
あとは冷静に考えて、どちらの呼吸で歌えるようになりたいか？
ご自身で選択していただくしかないですし、
身につけたいと思えば練習していただくしかないのです。
力を抜いて楽な呼吸で歌えるようになると、
それだけで歌が上手くなります。
頑張った大袈裟な呼吸で歌っていると疲労感があるので、
歌ったあとに「歌った〜」という歌った感（間違った達成感）があります。
でもその歌った感（間違った達成感）というのは、
ただの独りよがりな歌だったりします。
それが歌だと思っているのは本当にもったいないなと思います。
自然な呼吸で楽に歌えるようになりたい人は、
レッスンにご参加ください。
（お願い）
このブログは歌の上達を目指す方のヒントとなる内容を掲載できるよう
時間を割き心を込めて書いております。
同業者やボイトレに関する情報を発信している方にもお読みいただいているようですが、
記事の内容を転載されることは構いませんので、
ルールとして必ず「ヴォーカル講師の石川芳によれば」と一言添えてお使いくださいね。