ボイストレーニング 練習場所

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ボーカルレッスンを始めると、練習場所問題が浮上してきます。 特に住宅密集地や集合住宅にお住まいの場合、 思いっきり声を出せなかったりします。   気を遣うのは隣近所だけではなく、 歌っていると家族から苦情が出るという家庭内問題もあったりします。 私の生徒達からもいろいろな苦労話を聞きます。   先日のブログでも、 【ボイストレーニングは声を解放すること】とお話しました。   声を解放する為の重要ポイントは、 身体を解放すること、要するに無駄な力を抜いたリラックス状態であることと、 心を解放することの両方が必要だったりします。   心身共にリラックス。 心身共に解放することによって声も解放できるのです。   隣近所に声が聞こえないように、 さらには家族に聞こえないように・・・と意識して練習している状態は、 心身共に解放ではなく閉鎖している状態になっています。   声を漏らさないよう、周りに聞こえないよう押し殺していると、 喉や身体を締め付けてい状態になってしまいます。   また、苦情がこないかな・・・と気を使ったり、心配しながら声を出していると、 心、気持ちが緊張していてリラックスしていません。   このような練習を続けていると、 声を解放することと逆方向へ向かう為の練習をしていることになり、 無意識のうちに声を締め付ける、押さえつける癖がついてしまいます。   リラックスしようと頭では考えていても、 実際の行動が押さえつけている方向に向かっていることに気づいていなかったりします。   声量のある声、通りの良い声を目指しているなら、 そのように練習しなければならないのに、 知らず知らずのうちに声量を押さえて、通らない声の為の練習をしていたりします。   声量を押さえて、誰にも聞こえないように練習した先に、 声量豊かな響きのある通る声はありません。   声量を押さえて、誰にも聞こえないように練習した先にあるのは、 小さな声で響きもない締め付けられた声です。   なかなか難しいと思いますが、 心身共にリラックスできる練習環境を見つけることは重要だと思います。   度々繰り返し言っていることですが、 歌はダラダラ長時間練習するのではなく、 短時間で集中することが大事だったりします。   それぞれの状況や環境の中で、 何かしら解決策はあると思いますので、 前向きに取り組んでみてくださいね。     (お願い) このブログは歌の上達を目指す方のヒントとなる内容を掲載できるよう 時間を割き心を込めて書いております。 同業者やボイトレに関する情報を発信している方にもお読みいただいているようですが、 記事の内容を転載されることは構いませんので、 ルールとして必ず「ヴォーカル講師の石川芳によれば」と一言添えてお使いくださいね。