ボイストレーニングで声のケア

最終更新日:

記事カテゴリー:

ボイストレーニングで声のケアをしましょう。   2016年のレッスンも先週末から始まり、 今年から新しくレッスン生として仲間入りした方のレッスンもありました。   その中のお一人が、 【こじらせ系】でした。   一度声帯炎を煩った時に、 しっかり休養をせず無理矢理歌い続けたようです。   この方はプロの方なので、 休みたくても休めない事情もあったと思うので、とても気の毒です。   その結果、声帯炎が治っても、 すっかり発声がこじれてしまい、声がでなくなってしまったパターン。   声帯炎が治っているので本来は元のように声がでるはずなのですが、 変な癖がついてしまったので当然声が思うようにでません。 それを何とかしようとさらにいろいろ試して、どんどんこじれていく悪循環。   頑張れば頑張るほど声はどんどんでなくなっていくので、 歌えば歌うほど落ち込んでいく・・・・   喉を痛めたことがきっかけで声が出なくなった人の原因は、 大概こんな感じです。   喉を痛めてしまうということは、楽器が故障しているわけです。 いつも通りの声はでないのは当たり前のことなのに、 その状況の中でいつもと同じ声を出そうとすると、 無理したり強引な発声になってしまいますよね。   そうやって悪い癖というのは知らず知らずのうちに、 習慣、癖となって染み付いてしまうのです。 恐ろしいのは悪い癖というのは短期間で定着してしまいます。   声帯炎など、喉に不調が生じた時、 強引に声を出そうと歌うのではなく、 声を出さないことが一番の薬になります。   プロの方は休めないこともあると思いますが、 プロでなければ後々のことを考えて、 回復するまで声を出さずに休ませてあげることが大事です。   プロの方でどうしても歌わなければならない状況で無理をして声を出したら、 歌いっぱなしにしておくのではなく、 発声のメンテナンスのためのボイストレーニングをしてあげることが重要です。   そうすることで悪い癖が定着せずに、 声帯炎が回復したときには元の状態に戻ることができます。   ボイストレーニングはその場しのぎではなく、 長く歌い続けられることを目指すトレーニングに価値があると思います。     一生ものの発声法を手に入れたい方はこちらをご覧ください。     (お願い) このブログは歌の上達を目指す方のヒントとなる内容を掲載できるよう 時間を割き心を込めて書いております。 同業者やボイトレに関する情報を発信している方にもお読みいただいているようですが、 記事の内容を転載されることは構いませんので、 ルールとして必ず「ヴォーカル講師の石川芳によれば」と一言添えてお使いくださいね。