ボーカルレッスン 選曲とキー
ボーカルレッスン 選曲とキー選びについてお話します。
先日、選曲について書きましたが、
そんなブログ記事を書いていたら昔のことを思い出しました。
今日はそんなボーカルレッスンでの思いで話を・・・・。
もう10年以上前になりますが、
B’zが大好きな(男子)大学生がいました。
レッスンを始めてから、ずーっとB’zの曲しか持ってこないのです。
しかも、キーを下げるようにアドバイスしても、
「それはプライドが許さない」と譲りません。
どんなプライドですか?と心の中で突っ込んでおりました。
最終的にオリジナルキーで歌えることを目指しますが、
ただ今はまだ早い。
出ない高音を無理して歌うから、
折角ボイストレーニングして喉をゆるめても、
一向に喉の締め癖が直らない。
声も悪くないし、歌そのものは下手ではないのに、
スキル不足のままオリジナルキーにこだわるから、
周りの人にとっては聞くに堪えない、ただ自己満足な歌を歌っていました。
プライドとやらを尊重しつつ、説得を続け1年、
本人自らB’zの曲もキーを下げて歌ってくれるようになりました。
出ない声を気合いと根性で乗り切ろうとすると、
喉の締め癖や、身体の力み癖などを悪化させてしまいます。
それが高音域だけではなく、中音域、低音域にまで悪影響を及ぼします。
オリジナルキーにこだわるプライドは、
いつかオリジナルキーでもしっかり歌えるように、
きちんと声を鍛えていくという方向に向け、
まずはボイストレーニングにしっかり取り組むことが重要です。
そして、一つずつキーをオリジナルに近づけていけばいいと思います。
遠回りのようですが、実は近道だったりします。
2016年は歌を上手く歌えるようになりたい!!という方は、
1月からレッスンをスタートしてみませんか。
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