子供のボイストレーニング
タイマイ@バリ
今月からレッスンに10歳の女の子が仲間入りしました♪
10歳は最年少です。
将来の夢があって、
ピアノや歌を頑張っているそうです。
先日1回目のレッスンがあり、
付き添いでいらしたお父様が、
「本は読みましたけど、本当にこんなに力抜くんですね。」
と驚かれていました。
以前通っていたボイストレーニングでは、
「もっと大きい声だして!!」と言われ、力まされ、
全然上手くならなかったそうです。
「この方法に早くから取り組めて良かったね。」
と親子で会話されていました。
大人に対しても危険ですが、
成長過程の子供に対して、闇雲に大きい声を出すよう要求することは本当に危険です。
無茶をしても全然平気な強い声帯を持っていればいいですが、
それはとても稀なことです。
子供にとっては声帯も成長途中ですからより慎重に扱う必要があります。
無駄な力を入れることで悪い癖が染み付いてしまいますし、
きれいだった声がガサガサな声になってしまうこともあります。
一番悲しいのは才能が開花する前に喉を潰してしまうことです。
これは才能の問題ではなく、やり方が間違っていたことが原因です。
大人にも言えることですが、子供には特に、
身体や声帯に負担をかける歌い方ではなく、
自由で心地よい発声を身に付けられるよう導いて欲しいと願います。
子供は大人に言われたことは素直に受け入れてしまいます。
発声の仕組みを理解し正しい練習方法を自ら選択する力はありません。
お子様をボイストレーニングに通わせている方は、
指導方法をきちんと確認したうえでレッスンを選ばれることをお勧めします。
(お願い)
このブログは歌の上達を目指す方のヒントとなる内容を掲載できるよう
時間を割き心を込めて書いております。
同業者やボイトレに関する情報を発信している方にもお読みいただいているようですが、
記事の内容を転載されることは構いませんので、
ルールとして必ず「ヴォーカル講師の石川芳によれば」と一言添えてお使いくださいね。