ボイストレーニング 強い声

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    バラクーダ@バリ     前回の共鳴の話と関連して、 恐らく多くの方が違いを認識できていないことがあるように思います。 その点について本日はお話したいと思います。   声量は【共鳴】   共鳴はボリューム、響きのこと。   そしてもう一つ声の要素として重要なのが、   【強度】   これはいわゆる強さ、強い声といわれる声の要素です。   この強度は 弱ー中ー強 と変化するものです。 共鳴は   小ー中ー大 と変化するもの。   皆さんが勘違いしやすいのは &nbsp ×ボリューム=声の強さ &nbsp なのかなと思います。 声の強さはボリュームではありません。 イメージするのはちょっと難しいかもしれませんね。   喉を思いっきり締めて、力んで大声を出している人を想像してください。 声は大きいので強度は強ですが、共鳴はしていません。 強い大きな声だけど響きのない声となります。   逆に小さな声で喉を開いて声を出している人がいるとします、 この声は小さい、弱い声となりますが、共鳴はしています。 共鳴していると小さな声でも割と遠くまで声が通ります。 それが共鳴です。   強い声でも共鳴していない声もあれば、 小さい声でお共鳴している声もあるのです。   喉を締めて、力んで強い声にしていると、 共鳴していない強い声(大声)になるので、 聞いている人にとって不快感を与える可能性が高いです。   声の強度は声帯のストレッチによってコントロールします。 喉を緩めて、リラックスした状態でも声を強くすることは可能になります。   正しい声帯のストレッチによってコントロールされた声の強度は、 共鳴も兼ね備えている状態です。 強く豊かな声になるわけです。   強度と共鳴は違います。そして共存できます。 強度と共鳴が共存した声は聞いている人にとってとても心地よい声になります。 なにより、歌っているご自身が驚くほど気持ちよく歌うことができるのです。   共鳴・強度以外にも声には必要な要素があります。 その要素をしっかり鍛えることが正しいボイストレーニングになります。 この共鳴や強度を含む声の要素についてはメルマガでも詳しく配信しております。 興味のある方はご登録くださいね。     (お願い) このブログは歌の上達を目指す方のヒントとなる内容を掲載できるよう 時間を割き心を込めて書いております。 同業者やボイトレに関する情報を発信している方にもお読みいただいているようですが、 記事の内容を転載されることは構いませんので、 ルールとして必ず「ヴォーカル講師の石川芳によれば」と一言添えてお使いくださいね。