力を抜く方法 ボイトレ
マンタ@モルディブ
先日のレッスンで生徒から受けた素朴な質問。
同じようなことを考えている方もいると思いますので、
本日は素朴な質問を皆さんにご紹介します。
私のボイトレでは無駄な力を抜くことに意識を集中させていきます。
生徒は如何にに力を抜くか試行錯誤するのですが、
レッスンの中で取り組んでいること以外にも
何か力を抜く方法はないか?といろいろ考えたようで、
「他に力を抜く方法ってありますか?」
と質問されました。
「例えば身体を柔らかくするとか、
肩とか首を柔らかくするとか・・・」と。
私の答えは、
「身体を柔らかくしたかったらしてもいいし、
硬いよりは柔らかい方がいいかなって程度で、
身体を柔らかくしたら無駄な力が抜ける訳ではないよ。」
「肩こり首こりもあるよりはない方がいいかなというレベルで、
肩こり首こりを解消したら喉を開いて発声できるわけではないよね。」
と話しました。
要するに、無駄な力を抜こうと一生懸命柔軟体操などに励んだところで、
発声の瞬間に喉を締め付ける癖があれば、
身体が柔らかろうが、硬かろうが関係ないのです。
喉は締まります。
肩こり首こりも同じこと。
肩こり首こりがなくても発声の瞬間に喉を締め付ける癖があれば、
喉は締まります。
身体が硬くて、肩こり首こりがあっても、
発声の瞬間に喉を開いていられればいい声になります。
身体が柔らかいか、肩こり首こりがないかという問題は、
呼吸が楽になるので声にとって確かに利点はあるのですが、
一番先にくる重要なことではないのです。
無駄な力を抜いて声を出せる、
喉を開いて声を出せる人にとって、
身体は硬いより柔らかい方がいいよね・・・
肩こり首こりはあるよりない方がいいよね・・・
という話なんですね。
無駄な力を抜いて声を出せる、
喉を開いて声を出せるようになるために
身体を柔らかくしたら問題が解決されるという思い込みはズレているのです。
【身体が柔らかくなる=喉を開いて声を出せる】
ではないから。
ひたすら力を抜く練習なんです。
それが一番の近道!!
(お願い)
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