歌がうまくなる
前回まで練習の量と上達のスピードは比例するとお話してきました。
その関連でこのブログをお読みの方も
感じた経験があるかもしれないことについて触れてみたいと思いす。
歌がうまくなりたい!と思って、
レッスンを受けている、練習をしているのに
「歌が下手になったような気がする」
このパターンには2つの原因があります。
まず一つ目は、
♪ 練習方法が間違っている。
声を鍛えようと努力していたとしても、
間違った方向へ進んでいるので当然の結果です。
そうして二つ目は、
♪ 発声法をシフトチェンジしている時期に起こります。
旧発声法から新発声法へ移行していく過程で、
旧発声法から片足を抜いてみたけど、
新発声法へ完全に移行しきれたわけではない中途半端な状態。
旧発声法で歌った時は問題はあっても馴染んでいますし、
それなりに安定感のようなものを感じています。
発声法を根本から変えるということは、
結構大変な大工事です。
1回のレッスンでシフトチェンジが完了するわけではないので、
しばらく歌った時に不安定な感じがすることがあります。
そのとき「下手になった気がする」と感じます。
スポーツ選手がフォームを大改造するときと同じだと思います。
新しいフォームを定着させ自分のものにするまで一旦下がりますよね。
発声法の改造にも同じことが起きます。
なので大事なことは、
その練習が正しいものなのか、どこへ向かっているのか、
しっかり理解し取り組むことだったりします。
正しい方向へ進んでいる過程で起きている
「歌が下手になっている気がする」
間違った練習のせいで
「歌が下手になっている気がする」
「歌が下手になっている気がする」
という同じ感覚でも原因が明確であれば無駄に悩まなくてすみますね。
(お願い)
このブログは歌の上達を目指す方のヒントとなる内容を掲載できるよう
時間を割き心を込めて書いております。
同業者やボイトレに関する情報を発信している方にもお読みいただいているようですが、
記事の内容を転載されることは構いませんので、
ルールとして必ず「ヴォーカル講師の石川芳によれば」と一言添えてお使いくださいね。