ボイストレーニングの効果を高める

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    アオウミガメ@マブール     前回「効果的にボイストレーニング」を行うための注意点をお話しました。   本日はその内容に付け加えて、 次に多くの人が陥りやすい罠をご紹介します。 ボイストレーニングの効果をより高めるために参考にしてくださいね。   声に集中することなく練習した気になっているなら、 10分でいいので声に集中する時間を作ること。   この方がダラダラ練習するより質の良い練習ができるので、 効果的なボイストレーニングができます。   このような話をすると、 「じゃぁ、10分練習すればもの凄く上手くなるんだ!!」 と解釈する人が現れます。   分かっている人にとっては何をふざけたことを・・・と思われる話ですが、 レッスンをしているとよく遭遇するのです。   ☆練習の質=集中力の質がまず重要です。   質が悪いことを長時間続けても意味がないですし、 いつも言っていますが、逆に悪い癖をつけてしまうことになります。   だから、質の悪い練習を30分、1時間するより、 集中した練習を10分した方がいいと推奨しているわけです。   練習の質が改善された次に重要なのが、 時間です。   10分というのは例えなんです。 10分でも毎日コツコツ練習を続ければ上達はします。   やらなければずっとゼロのままなので、 たとえ10分でも積み重ね続ければれば半年、1年経った時、 大きな差が生まれます。これは事実です。 ただ、10分/日分上達するということなんです。   ピアノの練習を熱心に毎日10分やっている人と、 毎日1時間練習している人を想像してみてください。 どちらも上手になっていきますが同じスピードで上達するでしょうか・・・。   集中した練習を10分したら完璧!! という話ではなく、   どのくらいのスピードで上達するかは、 かける時間が大きく影響してきます。   目標は高く、達成までの期限も短く、でも練習時間は取れません・・・   これではなかなか難しいですよね。 どこかで折り合いをつけることが必要です。   時間が取れないならゆっくり進むことに納得する必要があり、 何が何でも急ぎたいならそれ相応に時間と努力を費やす必要があります。   どちらが正解ということではなく、人それぞれ違って当然ですし、 心地よいペースというのも違います。   ご自身の目標や達成まで期限、そして状況、性格などを総合的に判断し、 練習時間を割り出してみるといいと思います。   ☆上達のスピード=練習の質x練習時間☆     (お願い) このブログは歌の上達を目指す方のヒントとなる内容を掲載できるよう 時間を割き心を込めて書いております。 同業者やボイトレに関する情報を発信している方にもお読みいただいているようですが、 記事の内容を転載されることは構いませんので、 ルールとして必ず「ヴォーカル講師の石川芳によれば」と一言添えてお使いくださいね。