ボイトレと声域
スダレチョウチョウウオ@ロタ島
先日のレッスンで生徒とやりとりであったことをご紹介します。
質問と言うかなんと言うのか・・・・・
多分以前も何度かあった話なので、
このブログをお読みの方のボイストレーニングにも参考になると思います。
その内容はこちらです。
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自分はそれほど声域(特に高音)はいらないのですが、
どれくらいまで出るようになれば良いのか?
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それほど高望みをしているわけではなく、
標準的なレベルで普通に歌えるようになりたい人が感じる疑問です。
「標準的なレベル」とか「普通」という基準がどこか?
突き詰めるとそう言う問題もでてくるのですが、
そこは一旦置いておいて、
質問者の中で漠然とそう感じているレベルとします。
回答は、
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私が提唱している
「練習声域3オクターブ」は絶対ですね。
なぜなら正しく練習ができていると、
誰でも(発声器官に病気がない場合)出る声域だからです。
3オクターブに満たない場合は、
練習が間違っているか、足りないかのどちらかです。
正しく十分練習ができていれば手に入る声域ということです。
そして、私がレッスンする方に関しては、
それ以上の声域で練習できるようになります。
なので、欲しくなくても正しくトレーニングをしていると、
出てしまうのです。
あとは、その声(域)を実際歌を歌ったときに、
「使う」か「使わないか」という選択になるだけなのです。
持っている武器をどのくらい使うか使わないか、
そんな話なので、使う必要がない人は使わなくていいというだけ。
ただ、正しいボイストレーニングで十分な声域を鍛えておくと、
曲の音域は余裕で声がでるようになります。
そう言う意味では、
曲で使う最低音と最高音の上下1オクターブまでを目安に
ボイストレーニングができれば完全です。
でも実際のレッスンや練習の中では、
どこまで出れば良いのかという点に意識を向けるのではなく、
今、正しく声が出せているか?
という点に意識を向けることが大事なんです。
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(お願い)
このブログは歌の上達を目指す方のヒントとなる内容を掲載できるよう
時間を割き心を込めて書いております。
同業者やボイトレに関する情報を発信している方にもお読みいただいているようですが、
記事の内容を転載されることは構いませんので、
ルールとして必ず「ヴォーカル講師の石川芳によれば」と一言添えてお使いくださいね。