ボイトレと才能
@ロタ島
先日、元レッスン生からメールが届きました。
メルマガで2014年度入会者全員が3オクターブを達成しているという
実績をご紹介したのですが、
その結果とご自身を比較して
「自分には才能がないのでしょうか?」という内容でした。
途中で退会されているので、
しっかりレッスンをした方ではないのですが、
この方も3オクターブは達成していました。
それはいいとして、
自分には才能があるかないか?
そんなこと人に聞くものではないと思います。
私が「あなたに才能はない」といったら諦めるのか?
そもそも私にはそんなこと言う権利はないと思っていますから、
生徒に才能があるとかないとか決して言いません。
もっと上手くなりた!
もっと頑張りたい!
生徒がそう思ってレッスンに通ってくれている間、
その人がもっと楽に歌えるように、
その人の理想とする歌が歌えるように全力で指導するだけです。
才能があろうとなかろうと、
好きだから続けている・・・
それだけですよね。
だから他人に、自分に才能があるのかないのか聞くのは
全く意味がないことだと思います。
私は仕事がら、歌がすんなり歌えない人を指導しているので、
私のもとにレッスンを受けにくる方は、
最初は皆さん、本当にひどい声でひどい歌を歌っています。
この時点で才能があるかないか判断したら、
全員才能なんてないと感じます。
でも、レッスンを続けていくうちに、
変な声だった人も音痴だった人も、
だんだんいい声に変わっていき、
良い歌を歌えるように変わっていくのです。
そして、周りの人たちから、
お褒めの言葉をいただけるようになって、
一目置かれる存在になるのです。
この時点で判断したら、
一般的な人よりはるかに才能があるとなるのです。
でも、才能がないと思わせた人も、
才能があると思わせた人も、
実は同じ人なんですよね。
才能というものが存在するとしたら、
それは自分自身で時間をかけ育て、
花開かせるものなんだと思います。
自分に才能があるのかないのか?
道半ばの時点でそんな答えを探すことに全く意味はないのです。
そんなことで悩んでいる時間があったら、
まっすぐ前を見て練習した方がどんなに効果的かと思います。
私は
【みんな変われる】
と分かっているので、
道半ばの生徒に才能があるとかないとか意味のないことは言わないです。
言うなら、その人がどうしたら上手くなるのかという方法を説明します。
あとはそれをひたすら実践するだけなんです。
続けることが才能とはよく言いますが、
自分の中にある才能という見えない種を、
開花させることが出来るかどうか。
それがその人の才能なんだと思います。
練習方法に迷ったら、
「一週間で3オクターブの声が出せるようになる本」を
参考にしてみてくださいね。