ヴォーカルレッスンの感想
ツノダシ@沖縄・慶良間
先週3ヶ月ぶりにトライアルレッスンを開催いたしました。
今回の参加者も熱心な方ばかりでした。
1回ですべてを伝えることはできませんが、
どうしたらご自身の声が良くなるのかという正攻法と、
正しい練習の流れはご理解いただけたと思います。
レッスン後、感想をいただきましたので、
本日はご紹介させていただきますね。
短時間でこれだけ深く理解していただき、
早速効果も実感していただき、
頑張って説明した甲斐があったと本当に嬉しいです!
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I.A様 男性 東京都
1) 力を抜く余地がある事は体感出来ましたか?
身にしみて理解しました。
そもそも力を抜いて少量のブレスで練習する事の大切さがわかっていませんでした。
あんな力の入らない事が練習になる等と普通思いません。
1週間で3オクターブ出せるようになる本を以前買って
それで重要点をたくさん読みその中に此の事が書いてありますが、
それが何故そんなに重要かは理解できませんでした。
声帯がほんの1.5cm~2cm位の大きさでのど仏の後ろの辺に存在し、
それが唯一の発声器官であり、
その声帯の通過前、通過後の空気の通り道が開かれていいる事が大切で、
声帯は何の拘束も受けない(浮いているようなイメージを持ちました)状態で
自由に振動出来なければならない、
だから大量に息を吸ってそれを腹筋を使って吐き出そう等とすると
どうしても色々な他の筋肉に力が入る。
声帯のまわりには小さな声帯を調節する筋肉があるが、
それ以外に首を支えたり、動かしたりする大きな筋肉が何十倍、
何百倍かもしれないほどあって
そのような筋肉の塊の中に、位置している事を考えると当然、
大量の息を吸いこんで吐き出そうとすれば
この筋肉の塊が無意識のうちに硬直するのは明らかで、
試してみたら柔らかく少量の息を吸い込んでまた柔らかく吐き出す事が
これらの他の筋肉を刺激しない事になる事が理解できました。
家に帰ってからも何度も繰り返してやって見ました。
初めは一番声の出やすい高さで、
次第にそれより低いピッチ、高いピッチもやって見ました。
だんだん高くして行ったら有るところから息が抜けにくくなってきて
声帯の開いている部分が次第に狭くなっていくのかななどと想像して
それでもそのピッチの中で一番抵抗のないようにするには
どうしたらいいのかためしているうちに、
無意識のうちにのどの部分もせまくなり
息の抵抗はこの両方で作られているらしい、
このうち声帯による抵抗は必要だが
そのほかの抵抗は出ないようにのどを開く必要があるのだと思っています。
此の時ののどの状態はちょうどタンを取り払おうとして
息を押し出す時の感覚にそっくりです。
此のときに腹筋に力が入っている事に気が付きました。
タンを取るときや咳をする時に確かに腹筋で息を押し出すので、
これが間違って高い音を出すときに腹筋で息を吐けなどの
教えが出たのかもしれませんね。
これを何回も繰替えいしているうちに、
小さい声ではあるがピッチだけ考えると
かなり高いところまで楽に出せる事が経験できました。
ピッチパイプで音程を比較しながら調べると、
訓練を初めて非常に短期間に3オクターブの声が出ると言うのは奇跡でもなんでもなく
先生のような正しい指導を受ければ
平均的な人がだれでもそれに近い声域を持っているのだろうと想像できます
(私でさえなんだか出来そうな気がしますから)。
先生が3オクターブを保証していますが
平均的な人なら保証してもリスクがないと思います(例外はあるでしょうが)。
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無駄な力を抜いて歌えるようになると、
自分自身がとっても楽になります。
そして何より、
聴いている人にとっても心地よい歌になります。
そして、頑張らない方が音域も広がっていく・・・
頑張らない方がピッチも安定する。
たくさん息を吸わない方が
楽に長いフレーズが歌える。
そんな常識を覆す発声法があります。
体験していない方にはウソっぽい話に聞こえると思います。
でも発声器官の仕組みはそうなっているのです。