ボイストレーニングの順番
ハナミノカサゴ@沖縄・慶良間
本日は拙著をお読みいただいたかたらからのご質問をご紹介します。
いつも言っていますが、
歌の難しいところは発声器官が目に見えないことです。
このブログをお読みの方の中にも、
同じような疑問を感じている方もいらっしゃるかもしれません。
参考にしてみてください!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
石川先生
いつも、メール楽しく読ませて頂いております。
1年ほど前に先生の著書、
「1週間で3オクターブの声が出せるようになる本]を買いました。
時々取り出しては読んでいます。
本の中で「どを開く」、「声帯をストレッチする」
という言葉が出てきますが、これ自分では感覚が分かりません。
先生が聞いたらごく簡単に間違いが分かるのでしょうが自分では、
あれこれ想像している物の、なんか相反するような感覚がします。
多分これらは全く同時に成り立つものなのでしょうがあくまで想像の域を出ません。
早く時間が取れるようになるのを待ち望んでいます。
メール引き続き送って下さい、いつも楽しく読んでいます。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
<石川からのお返事>
いつもメールをお読みいただきありがとうございます。
さて、「喉を開く」ことと「声帯のストレッチ」は
連動していますので同時に成り立ちます。
逆に喉を締め付けると声帯はストレッチできません。
まずは首の周りをリラックスさせて声を出すように心がけると良いと思います。
声帯ストレッチはその後の練習となります。
お時間が取れるようになりましたらぜひレッスンにご参加ください。
近い将来お会いできる事を楽しみにしております。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「喉を開く」ことと、「声帯のストレッチ」は同時に成り立つのですが、
初心者にとって最初から同時にはなかなか成り立ちませんし、
同時に練習することも難しい人が多いです。
適切な練習をすると最終的に連動するものなんです。
なので、ボイストレーニングの順番としては、
<最初のステップ>
喉の周りをリラクスさせて声が出せるようになること。
そうすると、喉を開いて声が出せるようになります。
<次のステップ>
声帯のストレッチを練習します。
喉が開けるようになると正しい声帯のストレッチも分かるようになります。
喉を締め付けたままストレッチの練習をしても、
正しくストレッチできないないのでいろいろと問題が起きるはずです。
ボイストレーニングは適切な順番が大事なんですね。
その順番さえ守れば誰でも上達していきます。
先に進む事に焦り過ぎていた人は、
もう一度リラックスという基本に戻ってみてください。
(お願い)
このブログは歌の上達を目指す方のヒントとなる内容を掲載できるよう
時間を割き心を込めて書いております。
同業者やボイトレに関する情報を発信している方にもお読みいただいているようですが、
記事の内容を転載されることは構いませんので、
ルールとして必ず「ヴォーカル講師の石川芳によれば」と一言添えてお使いくださいね。