声帯のためのボイストレーニング

最終更新日:

記事カテゴリー:

    写真@パラオ      前回、私のボイストレーニングの特徴その1として、 「最小限の力で最大限の声を引き出す」というお話をしました。   多くの方が勘違いしていることは、 声は腹筋や横隔膜の支え、息の圧力で作られているという思い込みです。   前回もお話したように、 音声を作る器官は「声帯」です。   なので、ボイストレーニングでやらなければならないトレーニングは、 声帯をコントロールするテクニックを身に付けることなんです。   声帯を上手に使うためのボイストレーニング このポイントを外して他のどんなトレーニングを頑張っても、 それほど声や歌唱力に変化は現れないと感じています。   声帯をコントロールできるようになるためには、 かなり細かいレッスンをしていきます。   まず、最初にとりかかることは、 無駄な力を抜くことです。   声帯のコントロールを身に付けるためには、 喉を開いた状態で声を出せるようになる事が大前提です。   喉を開いた状態とは、 首の周りが完全にリラックスした状態です。   お腹周りに力を入れてしまうと、 腹部の緊張が喉に伝わり喉を締めてしまいます。 お腹と喉はとても近い距離にあるので大きく影響します。   喉が締まると声帯を正しく使えなくなってしまい、 いろいろな声に関するトラブルが発生してくるのです。   まずは喉を開いて声が出せるようになるために、 喉周りだけでなく全身の無駄な力を抜いて、 リラックスして声を出すことを身に付ける必要があるのです。   喉を開いて声が出せるようになったら、 いよいよ正しい声帯のコントロールに入ります。   声帯を使って声を出すという意味を誤解しないでいただきたいのですが、 声帯が痛くなるとか消耗するということではないです。   正しく声帯をコントロールできるようになると、 無駄な刺激がないので喉が痛くなったり、声が枯れたりしません。 高音を出す時も体に力は入れません。 それが正しい使い方です。   皆さんの発声を確認する目安にしてください♪     (お願い) このブログは歌の上達を目指す方のヒントとなる内容を掲載できるよう 時間を割き心を込めて書いております。 同業者やボイトレに関する情報を発信している方にもお読みいただいているようですが、 記事の内容を転載されることは構いませんので、 ルールとして必ず「ヴォーカル講師の石川芳によれば」と一言添えてお使いくださいね。