歌に必要な息の量は・・・

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最近のレッスンで目立った反応をご報告します。
レッスンを始めてまだ日が浅い方々が同じように驚愕されていたこと。
 

それは、「息の少なさ」
 

【歌の1分トレーニング】でも呼吸のことに触れていましたが、
実際にレッスンで、吸い過ぎている息、吐き過ぎている息を修正していくと、
 

「こんな少なくていいんですか???」と驚く人や、
「今、息吸ってないんですけど・・・」と言う人まで。
 

吸ってなくはないんですが、
今までの呼吸が大袈裟過ぎたので、
吸ってないくらいの感覚になっているだけなんです。
 

最初は皆さん「信じられない。」
「この人何言ってるの?」という表情をしていますが、

 
レッスンの最後で、
「こんな少ない息でも息が足りなくならないですよね。」
「歌い終わった時にまだ息残ってますよね。」と確認すると、
渋々納得してくれます(笑)
 

息は目一杯吸う・・・とか、
腹筋で支える・・・とか
声を出す時には力を入れる・・・とか


そう言う事が染み付いている人には、
受け入れがたい事実だったりしますよね。
 

レッスン生もほんの少しの呼吸で歌える事を知ると、
今までのがんばりは何だったのか?と虚しさがこみ上げてくるようです。
 

それについては何とも言えませんが、
間違いに気づいたのですから、
今後は効率よく声が出せるようになっていただければいいのではないかと、
そう願っています。
 

☆歌に必要な息の量は最小限の息です☆
 

声は腹圧や息の量ではありません。
如何に声帯をコントロールするか・・・という点にあります。
 

そこをトレーニングせずして、
腹筋を鍛えたり、肺活量を鍛えたりしても役に立たないのです。
下からの圧力に声帯が耐えられなかったら意味がないのです。
 

声帯を使えるようになる、コントロールできるようになるためには、
まず無駄な力を抜く事から始めることが重要なんですね。
当然それだけではなく続きがあります。
 

興味のある方は、
まず無駄な力と無駄な息を少しずつ減らしてみてくださいね♪
 
さらに練習を深めたい方は
一週間で3オクターブの声が出せるようになる本」をお読みください。
 

 
(お願い)
このブログは歌の上達を目指す方のヒントとなる内容を掲載できるよう
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