高音で歌う時の声帯ストレッチ
1週間で3オクターブの声が出せる本を購入させていただいた者です。
声楽でガチガチにお腹を固めるクセが付き、
苦しんでいた僕にとって、この本はまさに救世主の様でした。
この本の「声帯ストレッチ」について質問があります
ド ソ ド と音を取る場合
■「ド」で一回ストレッチし、そこからまた「ソ」でストレッチを行い、
最後の「ド」でも声帯は伸びなければならない
つまり、フレーズが続く限り、声帯は伸びていく一方。
物理的には喉頭の大きさ程度が伸びる限界と思われますから、
声帯はフレーズが途切れるまで、伸びたまま。
この解釈は正しいでしょうか?
■もしくは「ド」で声帯が伸びて、次の「ソ」に向かう前に一度声帯を縮ませ、
「ド」を出す際に改めて伸びる。ということでしょうか?
そして、歌う時、曲の中の全ての音が、
基準となる音(自分が出しやすい音)に対して、どれだけ高いのか、低いのかを全て把握し、
それを声帯がどれだけ伸びて、縮むのかという加減に当てはめて歌う事が理想なのでしょうか?
とても大変な作業に思われます。
もっと簡単に考えて良いものなのであれば、是非ヒントを教えて頂きたいです。
<石川からのお返事です>
拙著をお読みいただきありがとうございました。
またご質問の内容から熱心に練習してくださっている様子が伝わってきます。
さて、ご質問への回答ですが、
例えば、ド−ソードのメロディーだとすると、
ドでストレッチをしたらソに下がる時はそのままキープします。
そして、元のドに戻ります。
初心者はソに下がる時に緩み易いので、
その場合はストレッチを加えます。
この辺りは人それぞれなので、
実際の声をお聴きしないと正しく指摘できません。
また、ストレッチの加減に関しては、
自分の出し易い音を基準にするという感覚ではありません。
高音域が歌い易い人も、中音域が歌い易い人も、
低音域が歌い易い人もいますね。
貴方の出し易いピッチがどこなのか分からないので、
出し易い音を基準にして偶然ハマるかもしれないですし、
ハマらないかもしれません。
高くなれば後へストレッチが強くなります。
貴方の歌い易さではなくピッチが基準になります。
この例で言う、ド-ソ-ドのドがあなたの最高音であれば、
あなたの中でストレッチは最大となりますが、
そう出なければまだストレッチできる余裕があります。
常に最初の音がストレッチのマックスではありません。
付属CDの伴奏のスタートがストレッチが一番弱くて、
その後高くなるほどストレッチは強くなります。
参考にしてみてください。
正確に言えば、半音ずつストレッチ加減は違います。
それを無意識にコントロールできるようになるまで練習するんです。
車の運転も最初は一つ一つ確認しながら頭で考えながらしますが、
いつの間にか無意識に出来るようになりますよね。
そんな感じです。
リラックスした中で自由に歌える日を目指して、
今後も練習頑張ってくださいね。
応援しております♪